alone日記

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2023年超主観的マイベスト10曲!

2023年 たくさん音楽を聴いた

 2023年を1月の下旬という中途半端な時期に振り返りたいと思います。去年はワイヤレスイヤホンを買ったのでたくさん音楽を聴きました。早速、超個人的ベスト10を振り返ります!

 

10.  青く青く光る feat.ACAね / Lanndo

 ボカロPぬゆりのソロプロジェクト、Lanndoが「ずっと真夜中でいいのに。」のACAねをボーカリストとしてフィーチャリングした一曲。ぬゆり自身も歌唱している。2022年12月に出たアルバム「ULTRAPANIC」収録曲。このアルバム、本当に最高なのでみんな聴いてほしい!ぬゆりさんが客演した各ボーカリストの特徴を限りなく際立たせている。その中でも「青く青く光る」はぬゆりらしいロック曲であり、ACAねさんの貫くような芯がありつつも繊細な声が曲調にマッチしている。最近のぬゆりさんはロック方面に回帰しているような気がする。最近ぬゆり名義でリリースされたボカロ曲「ヘイズ」もごりごりのロック曲だ。ぬゆりさんは多様なジャンルの曲を作ることができるが、一貫した芯のようなものを歌詞、サウンドから感じるのだ。特に歌詞は個性が爆発している。

9. あいつら全員同窓会 / ずっと真夜中でいいのに 。

 今年リリースされたアルバム「沈香学」収録曲。曲自体は2021年にシングルでリリース済みである。たぶん僕ら19-22歳ぐらいの世代は、ずとまよ・YOASOBI・ヨルシカの3つのネットカルチャー発バンドを聴いている人が多いのではないだろうか。これら3つのバンドの個性は全く異なる。ずとまよは主張強めなベースが特徴的で、ストリングスを多用している。何と言ってもボーカルのACAねさんの唯一無二の声が、唯一無二の世界観のずとまよを作り上げている。

 「あいつら全員同窓会」はthe ずとまよって感じな曲だ。楽器は主にドラム、ベース、ギター、ピアノ、ストリングス。ずとまよの殆どの楽曲の編曲に関わっているのが100回嘔吐さんである。ラスサビ前の「お前 何言ってんだ?」もたぶん100回嘔吐さんなんじゃないかな。この曲はタイトルが衝撃的だった。あいつら全員同窓会っていう曲名だけで情景がぼんやりと浮かぶ。歌詞は語感やリズムを重視しつつ、言葉遊びもしながら、伝えたいことを伝えているように感じる。特に、ラスサビ終わりのアウトロ部分が印象的である。

8. ハルニ / 煮ル果実(feat. Ci flower)

 去年3月に発売されたCi flowerをflowerの使い手である煮ル果実さんが早速使用して作られた楽曲。残念ながらサブスクではまだ聴けず、YouTubeで聴ける。去年9月に出されたアルバム「FRUITAGE」ではflower歌唱になっており、キーも下がっている。個人的にはCi flowerバージョンの方が好きである。(正直、Ci flowerはflowerとはぜんぜん違う。煮ル果実さんがインタビューで語っていたように、得意とするキーもCiの方がかなり高いのだ。)「春に賭して」というサビの歌詞が象徴的である。春に新たなスタートを切る人々への応援歌である。この曲が煮ル果実さんの他の曲を聴いてみるきっかけになったぐらいハマった。煮ル果実さんはボカロに並々ならぬ愛と熱意を持っているように感じた。ボカロならではの表現を突き詰めている。

7. 光の中へ / 結束バンド

 アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』の主役である結束バンドのシングル曲「光の中へ」。去年私はロックをたくさん聴いたのだが、これはまさしく結束バンドの影響である。ロックの素晴らしさを改めて教えてくれたような気がする。結束バンドはギター2本、ベース、ドラムという超絶シンプルな編成である。現代音楽の中では非常に音数が少ない。それでもアレンジが上手いため、全く聴き飽きないロックに昇華している。シンプルな編成でもアレンジやミックスなどを工夫し、音数が多い曲にも全く劣らない楽曲に仕上がっている。結束バンドは歌詞も素晴らしい。アニメでは主人公のぼっちちゃんが歌詞を担当していることになっており、少し暗い感じの歌詞である。それでもサビでは前を向けるような歌詞が並んでいる。結束バンドの楽曲は現代のJロックを引っ張っていける力がある。

6. 青のすみか / キタニタツヤ

 『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」OP曲である。紅白歌合戦でも歌唱され、2023年を代表する1曲と言っていいだろう。イントロのアルペジオが不気味さを醸し出し、AメロBメロは青春感を感じさせる。サビは青春と後悔が混ざりあったような響きを感じる。この青春と後悔、不完全燃焼の表現が非常に上手い。サビでのキタニタツヤさんの歌い方も憂いを含んでいるようで非常に良い。呪術廻戦と言えばEveさんの「廻廻奇譚」が印象的だろう。この「廻廻奇譚」も「青のすみか」も、ギターロックでジャンプ漫画の王道感を出しつつも呪術廻戦が持つ暗さも表している。この併存がたまらないのだ。

5. LADY / 米津玄師

 ジョージアのCMに書き下ろされた米津玄師の「LADY」。朝と昼の間の時間の爽やかさを感じつつもピアノのリフレインで気怠さ、ルーティンであることも表現している。やっぱり私は日常に寄り添ってくれる曲が好きだ。MVでは笑顔の米津さんを見ることができる。私は「打上花火」の少し前ぐらいに米津玄師さん、ハチを知ったわけだが、その頃はこんな一面を見れるとは思わなかった。私が初めて購入したアルバムは米津さんの『BOOTLEG』だった。その頃からは曲の作風も大きく変わったように映る。米津さん自身もずっと変化しつづけているのだろう。

4. カオスが極まる / UNISON SQUARE GARDEN

 私が2023年に知って一番ハマったバンドがUNISON SQUARE GARDENである。ハマったきっかけが「カオスが極まる」であった。BPMがとても早く、ギターサウンドも今まであまり聴いたことがないサウンドで歌詞もめちゃくちゃかっこいい。衝撃を受けた。このバンドは3ピースバンドで3人とも全員やばい。まず、ギターボーカルの斎藤さんは超難しいギターフレーズを弾きながら、これまた難しい特徴的な歌詞の歌を難なく歌い上げている。私は1月にこのバンドを知って、2月にライブを見に行ったのだが、口から音源であった。そして、ベースとドラムのリズム隊もえぐいのだ。ベースの田淵さんはユニゾンのほぼ全ての曲の作詞作曲を担当している。また、アニソンなどに多くの楽曲提供、声優ユニットのプロデュースなども行っている。ドラムの鈴木さんはとてつもなく難しいユニゾンのドラムフレーズを叩いている。ドラムはとにかく手数が多く、3ピースにも関わらず音の厚さが厚いのはドラムの手数の多さが関係しているだろう。

 また、4月に発売されたアルバム、『Ninth Peel』も最高であった。ユニゾンは歌詞が非常に独特であり、これが癖になる。ボーカルの斎藤さんの声も非常に特徴的であり、田淵さんは斎藤さんの声を活かした歌詞作りをしているのだろう。ユニゾンはthe ロックバンドと言っていいだろう。ライブでもMCは殆どなく、次々に曲を歌い上げていく。まさに歌と演奏で示している。

3. 綺麗事 / 須田景凪

 3番めは須田景凪さんの「綺麗事」である。この曲は5月にリリースされたアルバム『Ghost Pop』の一曲である。前回のアルバムが二年前であり、久しぶりのアルバムであった。「綺麗事」は、まさに須田景凪らしいアップテンポのロック曲である。バルーン時代からリフレインを多用しているが、この曲もリフレインもりもりで中毒感が半端ない。サビの語感があまりにも良すぎる!

2. 美談 / 須田景凪

 この曲も『Ghost Pop』の一曲であり、アルバム最後の曲である。須田さんのアルバムの最後の曲は全てローテンポの美しい曲になっており、この曲も例に漏れず。「美談」の前の曲が先程挙げた「綺麗事」なのだが、この「綺麗事」から「美談」の流れが非常に良いのだ。なんて言えばいいだろう、夕方から夜に向かっていく感じかなあ。「美談」はサウンド面では今までの須田さんっぽくはないが、メロディーと歌詞はthe 須田さんである。特にラスサビは圧巻である。ラスサビでエレキギターが入ってくるのがたまらないんですよね。『Ghost Pop』は須田さんの内面のことを書いており、須田さんが音楽として表現していることは、私たち現代に生きる人の多くが共感できると思う。

1. メロウ / 須田景凪

 一番はやっぱり須田景凪さんの「メロウ」です!この曲は『スキップとローファー』のOP曲として書き下ろされた楽曲です。須田さん史上一番明るい曲だと断言していいでしょう。2023年で私が一番聴いた曲がメロウでした。須田さんと言えば暗い曲が多いですが、ずば抜けて明るいのがメロウです。アコギやストリングスが明るさや青春感を引き立たせています。しかし、ただ明るいだけでなく、歌詞からは暗さも読み取れます。サビの「似合う言葉ひとつだって何も言えない僕だ」や、2番では自分の弱さを自覚していることも明言しています。cメロのコーラスもとても印象的でした。「ら、らーらら、らーららら」の所です。今までの須田さんの曲にはこういったコーラスは無かったと思います。2番の「見せかけの美しさはひとつも要らないね」は凄く須田さんらしいなと思います。でも、昔の須田さんであれば書かなかったような気もします。たぶん、今回のアルバムで自身の内面を深く顧みたからこそ出てきた言葉のように感じます。最後の歌詞である「青い温度の正体が恋だとしたら」という言葉も須田さんらしいなと思います。これは恋なんだ!だからこうなんだって断定するんじゃなくて、聞き手に委ねているというか。

 米津さんの「Lady」と同じように、「メロウ」もアーティスト自身の変化を反映しているのかなって感じましたね。たぶん変わっていくものと変わらないものっていうのが誰にでもあって。そのどちらも大切にしていかないといけないなって思いましたね。変化が無かったら人間として終わりのような気がするし、誰しも成長していきたいと思っていると思うから。でも、変化だけじゃなくて、自分の根っこの変わらない、どう頑張っても変われない部分も大切にしよう、愛してあげようとも思います。須田さんの『Ghost Pop』は変わらない暗い部分に焦点を当てつつ、変化していけるところで新しい取り組みをしているアルバムだと感じました!

 

 はい!ということで2023年の自分が聴いた音楽について振り返ってみました。同じ曲をたくさん聴いた1年だったかなと思います。2024年はいろんなジャンル、聴いたことのないアーティストの曲も積極的に聴きに行こうと思います!

 

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